サロンの開業資金はいくら必要?目安や開業資金を抑えるコツを解説
サロン開業を考えるうえで、避けて通れないのが開業資金の準備です。
開業に必要な資金は、サロンのタイプや規模、立地によって大きく異なります。
そこで本記事では、ヘアサロン、ネイルサロン、アイラッシュサロン、エステサロンごとに必要な開業資金の目安と、開業資金を少しでも抑えるコツについて詳しく解説します。
サロン開業を準備している方はぜひ参考にしてください。
サロンジャンル別!開業資金の目安
開業を計画するサロンの種類によって、必要な初期投資額が大きく異なります。
それぞれの美容サロンに必要な資金の目安と、主要な費用の内訳について見ていきましょう。
1.ヘアサロン開業資金の目安
ヘアサロン開業は一般的に、1,000万円程度が必要だといわれています。
決して安い金額ではないので、驚いた方も多いかもしれません。
美容師が一人で10坪程度の個人サロンを開く場合でも700万円ほどかかります。
サロン規模が大きくなれば、当然それぞれのコストは上がりますし、スタッフを雇うのであれば人件費も必要です。
内訳イメージ例
物件取得費 | 100万円〜 |
内装・外装工事費 | 400万円〜 |
機器・備品購入費 | 200万円〜 |
その他の費用 | 5〜50万 |
2.ネイルサロン開業資金の目安
ネイルサロンの場合は、開業資金が比較的少なくて済むケースが多く、テナントを借りて営業する「店舗型サロン」や、マンションの一室を借りて契約する「マンション型サロン」は100〜400万円程度の資金を準備しておきましょう。
自宅の一部をサロンスペースとして運営する「自宅型サロン」の場合は、物件取得料や内装・外装工事費がかからないため30万円程度あれば開業可能だといわれています。
内訳イメージ例
物件取得費 | 0〜200万円 |
内装・外装工事費 | 0〜100万円 |
機器・備品購入費 | 20〜50万円 |
その他の費用 | 5〜30万 |
3.アイサロンの開業資金の目安
マツエクやアイブロウメニューを提供するアイサロンの開業も、「店舗型サロン」や「マンション型サロン」「自宅型サロン」の違いはあるものの、ネイルサロンとほぼ同じく比較的低コストで開業できます。
また、アイサロンは原材料費があまりかからないため、機器・備品購入費用が他の美容サロンに比べ低くなります。
内訳イメージ例
物件取得費 | 0〜200万円 |
内装・外装工事費 | 0〜100万円 |
機器・備品購入費 | 10万円程度 |
その他の費用 | 5〜30万 |
4.エステサロンの開業資金の目安
エステサロンの開業資金は、提供するサービス内容により大きく異なりますが、30〜1000万円が一般的です。
エステサロンの場合は、「店舗型サロン」「マンション型サロン」「自宅型サロン」等の開業形態のみならず、提供するメニューによっても必要な資金は変わってきます。
エステ機器は購入に60〜400万円程度が必要となり、非常に高価です。
オールハンドに特化したサロンであれば、その分コストは下がります。
内訳イメージ例
物件取得費 | 0〜200万円 |
内装・外装工事費 | 20〜100万円 |
機器・備品購入費 | 10〜数百万円 |
その他の費用 | 5〜30万 |
開業資金を少しでも抑えるコツ
開業資金を存分に用意できれば良いですが、現実はなかなかうまくいかないものです。
ここでは、開業資金を少しでも抑えるコツをお教えします。
具体的には、以下の5つの方法です。
①自宅サロンを検討する
②居抜き物件を活用する
③中古機器を利用する
④高額な設備の導入は利益が出てからにする
⑤無料または低コストの集客ツールや顧客管理ツールを使用する
一つひとつ解説していきます。
自宅サロンを検討する
開業資金の中でも大きなウエイトを占めるのが物件に掛かる費用です。
自宅サロンの場合、毎月の家賃が必要ないため費用を安く抑えられます。
ただし、ヘアサロンやアイサロンの場合は、保健所での美容所登録手続きが必要なので注意してください。
居抜き物件を活用する
廃業した美容サロンの内装や設備がそのまま残っているテナントを「居抜き物件」といいます。
前のテナントの内装や設備をそのまま使用することができるので、開業費用を大幅に削減することができるでしょう。
中古機器を利用する
「サロンのデザインや内装は妥協したくない…」そう考える方も、ぜひ一度検討して欲しいのが、中古機器の利用です。
チェアやミラー、ベッドなどの新古品(未使用品)を取り扱う専門業者や、Yahoo!オークションを覗いてみてはいかがでしょうか。
思わぬ掘り出し物に遭遇することもありますよ。
高額な設備の導入は利益が出てからにする
施術に使用するテーブルやベッド、事務作業に使用するパソコンなどの設備は品質にこだわると高額になりがちです。
エステサロンの場合、脱毛機や痩身機などで質の良いものを購入しようすると、機械ひとつで400万円以上することも。
開店時はできるだけ費用を抑え、利益が出てから高額な設備を導入するのも一つの手段といえるでしょう。
無料または低コストの集客ツールや顧客管理ツールを使用する
開業時の集客に、広告はつきものです。
少しでも広告費を削減したいなら、InstagramやTwitterなどのSNSツールで集客を試みましょう。
施術で必要な顧客カルテやカウンセリングシート、施術経歴書なども、使い勝手の良いオリジナルなものを使用しようとすると、デザイン会社に制作を依頼するなど費用がかかってしまいます。
今は昔と違い、初期導入費用や月額利用料が無料で始められる美容サロン特化型の顧客管理ツールがあります。
特に取り入れていただきたいのが、無料で使える美容電子カルテ「CAST FILE」です。
あらゆる顧客データがデバイスひとつで管理できて、サロンに合わせて形式や文言のカスタマイズもできる優れもの。
開業後のランニングコスト削減にも役立ちますので、ぜひ活用してみましょう。
まとめ
今回は、ヘアサロン、ネイルサロン、アイサロン、エステサロンごとに必要な開業資金の目安と、開業資金を少しでも抑えるコツについて解説しました。
サロン開業を成功に導くために、ぜひ参考にしてください。