サロン開業に必要な準備チェックリスト!成功に欠かせない9つのステップを徹底解説!
美容サロン開業には、物件探しから資金調達、申請手続き、備品の用意など、さまざまな準備が必要で、多くの手間と労力がかかります。
しかし、こうした準備を整えたうえでサロン開業しても、実際には3年以内に9割が廃業すると言われるほど、美容サロン業界は厳しい世界です。
だからこそ、独立を決意したなら戦略的に準備を進め、リスクを減らしてサロン開業の成功を目指しましょう。
本記事では、サロン開業までに確認しておくべき重要な準備ステップをまとめました。
ぜひ参考にしてください。
美容サロン開業までの準備チェックリスト
美容サロン開業を目指すなら、事前に確認しておくべき準備が数多くあります。
ここでは、サロン開業までの基本的な流れをチェックリストとともにご紹介します。
サロン開業準備STEP1:サロンコンセプト設計
サロン開業に向けた最初のステップは、サロンのコンセプトをしっかりと設計することです。
コンセプトは、サロンの魅力をお客様に伝えるだけでなく、スタッフが目指すべき方向性を示すためにも欠かせません。
このコンセプトが明確でないと、店舗の雰囲気やサービス内容、集客活動など、経営のあらゆる面でブレが生じる可能性があります。
その結果、サロンの魅力が伝わらず、お客様がサロンを選ぶ理由が薄れてしまうリスクもあるため、コンセプトの設計は必須のステップです。
コンセプト設計では、次の「5W1H(誰に、いつ、どこで、何を、なぜ、どのように)」を意識してみましょう。
サロンの魅力を具体化することで、サロン開業後も軸のブレない運営が可能になり、お客様の心をつかむサロンへ成長させる基盤が整います。
サロンコンセプトの重要性や決め方のコツはコチラをご確認ください。
【コンセプトのチェックリスト】
◻︎誰に:ターゲットとなる顧客層は?
◻︎いつ:来店してもらいたい時間は?
◻︎どこで:どのエリアや場所に位置するサロンか?
◻︎何を:提供するサービスや独自の特徴は?
◻︎なぜ:なぜこのサービスやサロンが必要とされるのか?
◻︎どのように:他店と差別化するための工夫や、魅力的なサービスの提供方法は?
サロン開業準備STEP2:物件の選定
サロンのコンセプトが固まったら、次に物件選びに移りましょう。
物件の広さや立地は、集客に大きく影響します。
サロン開業の成功を左右するため、慎重に選定することが大切です。
「こんなに早い段階で物件を調べるの?」という方も多いと思いますが、物件の条件によって初期費用が大きく変わり、今後の事業計画や資金調達計画に影響が及ぶこともあるため、早めに物件選びを行う必要があります。
サロン開業に最適な立地条件を検討しながら、準備していきましょう。
サロンの家賃交渉を有利に進めるコツはコチラをご確認ください。
【物件の選定チェックリスト】
◻︎立地がターゲット層に適しているか
◻︎家賃や初期費用が現実的な金額か
◻︎必要な広さと設備が確保できているか
◻︎内装・外装工事の費用も考慮しているか
◻︎更新料や修繕義務などの契約条件に問題はないか
サロン開業準備STEP3:事業計画書の策定
事業計画書は、サロンの方向性や収益の見通しを具体化する重要な資料です。
ここでは、サロンのターゲット層やサービス内容、運営資金の見通し、そして収益目標などを細かく計画し準備していきます。
事業計画書は、サロン開業時の資金調達の際にも必須の資料となるため、数値に基づいた具体的な内容を心がけましょう。
【事業計画書の策定チェックリスト】
◻︎創業の動機、経営者の経歴、必要な資金と調達方法が記載されているか
◻︎無理のない開業資金が計画できているか
◻︎ターゲット層や提供するサービスが明確に記載されているか
◻︎事業の見通しに具体的な根拠のある数値を記載できているか
サロン開業準備STEP4:資金調達(融資申請)
サロン開業の準備の中でも、資金調達は特に重要なステップです。
サロン開業には多額の初期費用がかかり、設備費用や物件賃料、内装工事費、広告宣伝費などの準備が必要になります。
こうした費用を自己資本で賄えない場合、銀行や信用金庫からの融資を検討する必要があるでしょう。
融資を受ける際には、明確な事業計画書と資金計画が必要です。
具体的な数値をもとにした計画があると、融資審査でも有利に働きやすくなります。
一方で、自己資金で賄える場合はこのステップを省略できますが、多くのサロン開業者にとって資金調達は経営を支える基盤となるため、しっかりと準備を進めましょう。
【資金調達のチェックリスト】
◻︎必要な開業資金を具体的に見積もっているか
◻︎事業計画書に基づいた資金計画がしっかりと立てられているか
◻︎融資の条件や返済計画が現実的か
◻︎必要書類(事業計画書、見積書、収支計画など)を準備できているか
◻︎信用金庫や銀行など、複数の金融機関を比較検討したか
サロン開業準備STEP5:内装・外装の工事
資金調達のめどが立ったら、次はサロン開業に向けて内装と外装工事に取り掛かりましょう。
物件によっては大幅な改修が必要となるため、早めに業者を選定し、工事計画を立てることが大切です。
お客様に選ばれる店舗内装にする5つのポイントはコチラをご確認ください。
【内装・外装工事のチェックリスト】
◻︎工事予算を明確に設定しているか
◻︎信頼できる業者を選定できているか
◻︎工事開始日と完了予定日を把握しているか
◻︎スケルトン物件の場合、配電や配管などの基礎工事が含まれているか
◻︎デザインや仕上がりがサロンのコンセプトと合っているか
サロン開業準備STEP6:備品の購入
次に、サロン開業に必要な備品の購入を行いましょう。
コンセプトに合ったインテリアや小物を選定し、施術用備品をえていきます。
また、サロンによっては高額な美容機器の購入が必要な場合もあるため、あらかじめ優先度を決めて購入リストを作成し、予算オーバーにならないように計画的に準備しましょう。
必要な備品についてはコチラでも触れていますので、ご確認ください。
【備品購入のチェックリスト】
◻︎サロンのコンセプトに合ったインテリアが選定されているか
◻︎高額な美容機器についての予算を確保しているか
◻︎各アイテムの設置場所や配置計画も考慮しているか
◻︎必要に応じてリースや中古品の検討も行っているか
サロン開業準備STEP7:スタッフの採用
サロン開業に伴いスタッフを雇う必要がある場合には、採用活動を行いましょう。
採用活動を早めに開始し、サロンの理念やサービスに合った人材を見つけることが大切です。
面接時には、接客スキルや施術技術だけでなく、サロンの雰囲気に合うかどうかも見極めるようにしましょう。
また、採用後にスムーズに業務が始められるよう、研修やトレーニングプランも事前に整える必要があります。
スタッフのスキルアップ支援についてはコチラをご確認ください。
【スタッフ採用のチェックリスト】
◻︎必要なスタッフ数と役割が決まっているか
◻︎求人票にサロンのコンセプトや条件が記載されているか
◻︎採用面接で確認するスキルや資格が明確にされているか
◻︎研修やトレーニングプランが用意されているか
サロン開業準備STEP8:集客・告知活動
サロン開業の準備が整ったら、いよいよ集客・告知活動を開始します。
STEP1で設定したサロンコンセプトに基づき、効果的な集客方法を選ぶことが大切です。
SNSやチラシ、ウェブサイトなど、多様な媒体を活用し、オープン前からサロンの存在を知ってもらいましょう。
ターゲット層に届くように、あらゆる告知方法を検討することが重要です。
サロン開業を成功に導く集客方法ついてはコチラをご確認ください。
【集客・告知活動のチェックリスト】
◻︎サロンのウェブサイトやSNSアカウントを作成しているか
◻︎チラシやポスターなどの広告物が準備されているか
◻︎オープンキャンペーンや特典内容を決めているか
◻︎ターゲット層に合わせた集客手段を検討しているか
サロン開業準備STEP9:必要書類の提出
美容サロン開業にあたっては、税務署への開業届など、必要な書類を忘れずに準備しましょう。
開業する美容サロンの種類や施術内容によっては、保健所への届け出が必要な場合があるため、事前に確認が必要です。
具体的には、理容師や美容師、鍼灸師などの国家資格保有者が施術を行うサロンや、アイラッシュやまつ毛パーマ、シェービングなど刃物を扱う施術を行うサロンでは、サロン開業時に保健所への届け出が義務づけられています。
手続きを忘れると営業開始に支障が出る可能性もあるため、要注意です。
また、スタッフを雇う場合には、法人・個人問わず労働保険の加入が必須となります。
さらに、クレジットカードカード決済の導入予定がある場合も早めに契約手続きを進めておきましょう。
書類の不備や遅延がないように、早めに提出のスケジュールを組み、必要な書類をリストアップしておくことが大切です。
【必要書類の提出チェックリスト】
◻︎税務署への開業届を提出しているか
◻︎保健所への開設届が準備できているか
◻︎スタッフを雇う場合には労働保険や社会保険の手続きを行っているか
◻︎クレジットカードの決済導入などの手続きが整っているか
サロン開業の準備をしっかり整えて、スムーズな店舗運営を実現しよう
サロン開業の準備は多岐に渡りますが、事前にしっかりと準備を進めることで成功に近づきます。
本記事のチェックリストを参考に、サロン開業の準備をしっかりと行いましょう。
さらに、サロン開業後は店舗運営を効率的に進め、利益を確保することが重要です。
そのために、顧客管理に特化した美容サロン向け電子カルテサービス「CAST FILE(キャストファイル)」の導入を検討してみてください。
CAST FILEなら、顧客カルテの検索や編集が簡単にできるため、紙カルテでは時間がかかっていた業務が効率化され、サロン全体の業務がスムーズになります。
スタッフの負担も軽減され、質の高いサービス提供に集中することが可能ですよ。サロン開業後は、CAST FILEを活用して安定した経営とお客様満足度の向上を目指し、魅力あるサロンを築いていきましょう!